あの「フィギュア戦隊メダリスター」が学園モノに!?
まさかの学園設定で繰り広げられる、メダリスターとナゴヤセンスの熱き戦い。
夏の学園を舞台に、彼らはどんな戦いを繰り広げていくのか・・・!?
それいけ メダリスター!!
それいけ メダリスター!!②
それいけ メダリスター!!③
それいけ メダリスター!!④
それいけ メダリスター⑤
それいけ メダリスター!!⑥
それいけ メダリスター!! まさかの最終回!!
あとがき
それいけ メダリスター!!
<オープニング>
「アウェー100%」(←勇気100%の替え歌)
がっかりして いじいじして どうしたんだい?
わざとみたいにボケる 君はどこだい? (ジュベジュベ)
言いたいこと 言ったもん勝ち 会見なら
まずい時は いつだって フランス語でスルー
ジョニーが冷たくなけりゃ つまらないだろ?
ドアをたたいて侵入しよう (ジュベジュベ)
そうさ100%アウェー もうあきらめるしかないさ
このビルの中の不満 うけとめながら
※そうさ100%アウェー もういすわるしかないさ
君だけがアウェーじゃないよ 本当はライサもアウェー
追い出されたり けなされたり すればいいさ
一瞬でも入れたら 後悔しない (ジュベジュベ)
じっとしてちゃ はじまらない このドキドキ
君のくじけないガッツ 尊敬するよ
昨日言えなかった ギャグがあるなら
次のメダリスターで言ってみよう
そうさ100%アウェー さあ押し入るしかないさ
まだ涙だけでおわる時じゃないだろ?
そうさ100%アウェー もうためらっちゃいけない
君だけはジュベールらしく どこまでもボケていくのさ
たとえ寂しすぎる夜が来たって ジェフ君必ず帰ってくるさ
※くりかえし
フィギュア戦隊メダリスター
~夏休みメダリスター特選だぜ!!~
『それいけ、メダリスター!!』
ジュベール「おっと、遅刻遅刻!」
よっ!俺の名前はブライアン・ジュベール。普段はワールドフィギュアスケート学園(略してWFS学園)に通う、フランス貴族の魂を継ぐ生粋のポワティエっ子だぜ!どうやら今日も俺は遅刻組のようだな。
ジュベール「まったく、ヒーローってのも楽じゃないぜ…」
俺が遅刻の常習犯なのにはれっきとした理由がある。言ってしまえば連日連戦の疲れがたまっているのだが、本当のことを反省文には書くわけにはいかない。なぜなら俺は…
ジェフ「遅いぞジュベール!!またくだらないDVDでも見て夜更かししたんだろ!!」
ジュベール「あっ、ジェフ君おはよー♪そう言うジェフ君も遅刻しそうじゃん!」
ジェフ「うるさい!僕は今日の占いを見ていたらこんな時間になってしまったんだ!…おい、今日の昼休み、生徒会室に集合だぞ…」
ジュベール「今度は一体何があったんだ?」
ジェフ「奴らがまた動き出したようだ。詳細は1時間目に手紙を回すから一通り目を通しておいてくれ」
ジュベール「了解。ったく、こりない連中だぜ」
なぜなら俺は、世界平和のついでにフィギュアスケート界の平和も守る、フィギュア戦隊メダリスターだからだ。
それいけ メダリスター!!②
ランビ「みんなに今日集まってもらったのは、言うまでもないけどナゴセンについてのことなんだ…」
いつもの昼休み、俺は朝ジェフ君から連絡を受けたとおり、生徒会室でフランスパンをかじりながら、ランビエールの説明を聞いていた。ここには俺を含む6人のメダリスターが集まっている。
ランビ「どうやらマダムキラー・ダイスケが、今季のフリーを2つ用意しているようなんだ」
彼のその一言は、俺達を混乱させた。…マダムキラーが、フリーを2つ…?
ジェフ「なんだって…何かの間違いじゃないのか!?どうして彼が!?」
驚きを隠せなかったのは、ジェフ君も同じだったようだ。仕方の無いことだ。だって彼はダイスケと席が隣同士だし、授業中2人が手紙を交換し合ってることは誰もが知ってる。それほどまでに仲の良いダイスケがジェフ君に何の相談もなく、フリーを2つも用意しているだなんて…
ジョニー「ええ~!!ジェフ君が知らないってことはまずいんじゃないの?だって2人は親友なんでしょ?」
ライサ「こら!そんなこと言ったらジェフ君が傷つくだろ!!」
ジェフ君は放心しているのか、何も言わない。気まずい空気が、生徒会室に流れた。
ジュベール「まったく、厄介なことになったぜ…」
何もランチ時に言わなくったっていいのによ。せっかくのパンがまずくなっちまった。
タニス「それで…」
それまでハンバーガーをむしゃむしゃ食べていたタニスが、ようやくてりやきバーガーを食べ終わって口を開いた。
タニス「これからどうするつもりなの?」
それいけ メダリスター!!③
作戦内容はこうだ。
まず昼休みが終わったらジェフ君は何事もなかったかのように、いつも通りに席に着く。5時間目の授業はスケート史のドキュメントを見るらしいから、彼にはダイスケにフリーのことを探る手紙を書いてもらうつもりだ。
そしてジェフ君の左隣の俺が、手紙を読むダイスケの表情をさり気なく観察し、俺の左隣のライサが長身を生かして(もっとも座ったままの体勢でだが)ダイスケの返信を盗み読み、それをライサの前の席のジョニーが記録し、ライサの後ろの席のランビエールに提出、そして後に検討、といったところだ。
ランビ「せっかくの楽しいお手紙タイムをミッションの為に利用してしまってすまない…」
ジェフ「かまわない。僕はWSF学園の生徒である前に、宇宙の平和とスケート界のセンスを守るメダリスターなのだから」
そう言ったジェフ君の声は、少しだけ震えていた。
タニス「どうでもいいけどジェフ以外のメンバーの行動は無意味だわ」
作戦に加われなかったことと、てりやきバーガーだけでは物足りなかったのか、明らかに不機嫌そうにタニスは一人ごちた。
そして、昼休みの終わりを告げる鐘が鳴った。
それいけ メダリスター!!④
ジェフ君から手紙を受け取ったダイスケの表情は、とても嬉しそうだった。きっといつもあんな顔でジェフ君に返信してるんだな、そう思うと、彼がナゴセンの一味であることが非常に残念だった。
ジュベール「ばかやろうが…」
俺がそんなダイスケを観察していると、隣のライサが授業中なのにめずらしく話しかけてきた。
ライサ「おいジュベール、ダイスケが何を書いているかわかるか?」
ジュベール「それはお前の仕事だろ?俺は表情を読み取るので結構忙しいんだぜ」
ライサ「それが…ダイスケのやつ、巧妙に手でガードしてて、どうやらわざと見えないようにしているみたいなんだ…」
ジュベール「なんだって!?どうしてダイスケがそんなことを?まさか…作戦内容がリークしてるのか…」
嫌な予感がした。そんなことができるのは、さきほどまで生徒会室にいたメダリスターの誰かしかいないじゃないか。
ライサ「それはわからない。だが、万が一ということもある。お前の視力でも見えないとすれば、方法は一つしかないな…」
ジュベール「おいおい、誰も見えないだなんて言ってないぜ」
ライサ「見えるのか!?」
ジュベール「ただし条件がある。ダイスケが手紙を書いてジェフ君に渡し、その手紙をジェフ君が読んでいるときに、隣の俺が盗み見る!」
ライサ「その手があったか!!じゃあまかせてもいいか?」
ジュベール「まかせておけ。あ、ダイスケの顔、俺のかわりにちゃんと見ておけよ」
ライサ「わかってるさ!」
俺は、信じて疑わなかった。
彼の、その言葉を。
それいけ メダリスター⑤
ランビ「それじゃあさっそく報告してもらおうか」
放課後、いつものように俺達は屋上で、先ほどのミッションの報告をリーダーのランビエールにするところだった。
ライサ「じゃあ俺から。俺はダイスケからの返事を盗み見るというポジションだったんだが、どうも調子が出なくてジュベールと変わってもらったんだ」
ライサチェクは「見事なポジショニングチェンジだろ?」と笑いを誘った。そしてその後のダイスケの表情を『巧妙に手でガードしていてあまり見えなかった』と言っていたが、どうやら手紙の時と記憶がごちゃまぜになってしまっているようだった。
ランビ「じゃあ、次はジュベール、君は?」
ジュベール「俺は…」
俺はこの時、作戦がリークしてるんじゃないかと言うことをためらっていた。あれはたんなる偶然かもしれないし、早合点するのはあまりに愚かなことだ。それに…
ジュベール「俺はライサの代わりにダイスケの返信を盗み読むことに成功した」
あの状況でそれができたのは…
ジュベール「そのレポートを後でジョニーに作成して提出してもらうつもりだ」
ジョニー「まかせて♪明日には出来ちゃってるから☆」
ランビ「そうだね。じゃあ次はジェフ君、いいかな?」
ジェフ「ああ。これがその返信だ。このことでちょっと…」
そのとき、まるでジェフ君の言葉をさえぎるように、タニスの携帯の着信音『かたまり オン ザ スウィング』が響き渡った。
タニス「あらやだ、誰かしら?」
ランビ「タニス!ミーティング中は電源は切っておく約束じゃないか!」
タニス「忘れてただけよ!そんなに怖い顔しなくたっていいじゃない」
ランビ「君のノーメイクよりはマシさ!」
ジュベール「おいおい、こんなところで仲間割れなんてよそうぜ」
まったく、この二人ときたら口喧嘩をすると厄介だからな。まあ大抵俺とジェフ君がその場をおさめるのがセオリーなんだが。
ジュベール「ほら、ジェフ君も黙って見てないで止めるのを手伝ってくれよ…ジェフ君?」
ジョニー「あれ?ジェフ君は?」
ついさっきまで俺の隣にいたはずのジェフ君が、いつの間にか忽然と姿を消していた。
ジュベール「一体ジェフ君はどこに行ったんだ?」
タニス「お腹を空かせて帰ったんじゃないの?」
ランビ「それは君だろ?」
ライサ「おい、こんなところにダイスケからの返信が置いてあるぜ!」
一同はライサの手にした手紙の内容を見ようとこぞったが、ライサが自分の目線に合わせているため読むのは至難の技だった。
ジョニー「ライサぁ、黙って読んでないで僕たちにも教えてよぉ!」
ジョニーの提案で、ライサが読み上げた内容は、だいたいこんな感じだ。俺達メダリスターの活躍によってナゴセン達は今、壊滅状態にあった。で、残るはダイスケと氷の女王のみで、どうやら「メダリスターの本当の敵はナゴセンではなくて、もっとずっと近くにいる」とぼやいていたらしい。
ランビ「本当の敵って…一体誰なんだろう?」
タニス「ちょっと待って、手紙の裏に何か書いてあるわ!」
タニスの言うとおり、裏の下の部分には英語で何か書いてある。
タニス「『10時にデストロイアリンク…』でもあそこはもう使用禁止になっているはずよね?入り口もモロゾファントムの結界が張ってあるはずだし…」
ランビ「もしかしたらジェフ君はこのメモを見てデストロイアリンクへ行ったのか?まだ5時なのに!?」
ライサ「でも放っておけないぜ!」
ジュベール「よし!じゃあ俺が10時までに結界をどうにかしておくから、みんなは戦いの準備をしててくれ!」
ジョニー「でも、ジュベールは…」
ジュベール「いいから、言うとおりにするんだ」
そうして、時計の針が10時をさすころ、メダリスター達はデストロイアリンクの入り口に待機していた…
ジュベール「みんな聞いてくれ。俺は7回の試技の結果、この結界を破るには俺のクワドしかないという結論に辿りついた」
ジョニー「ええっ!?でもそんなことをしてジュベは大丈夫なの?」
ジュベール「ああ。それじゃあいくぜ!!」
本当は、上手くいく自信なんてない。でも、それでももしジェフ君がここに一人で来て、誰かと戦っていると考えたら、そんなことはどうでも良かった。
ジュベール「くらえ!!エクセキューションクワド!!」
なのになぜ俺は考えなかったのだろう。
この結界こそが、モロゾフコーチの罠だということを。
俺のクワドルッツの衝撃波を真正面からくらったデストロイアリンクは、その衝撃をも吸収し、悪魔の羽根へと姿をかえた。
それは、死のストーン・レイ…
それいけ メダリスター!!⑥
ジュベール「みんな!しっかりしろ!大丈夫か!?」
モロゾフコーチの石化光線をかろうじて避けたものの、シルバーが不在のメダリスターでは、自分を守ることで精一杯だった。ここはエースの俺が何とかしなくては…
タニス「もう、お腹が空いて力がでないわ…」
時刻はすでに夜の十時を過ぎている。夕食を食べていない俺達もそうだが、特にタニスは空腹をさっきから訴え続けている。
ランビ「みんな頑張ろう!この戦いが終わって、シルバーが帰って来たら、みんなでモスに行ってお腹いっぱいごはんを食べよう!!」
ジュベール「ランビエール…」
この戦いが終わって、シルバーが帰って来たら…ランビエールは今、そう言ったのか?そんな、夢みたいなことを…。
それはまだ、フィギュアスケート界が平和だった頃の話。今はもう、かすむほど遠い。決して戻ることの叶わない、みんながまだ、スケートに夢も希望も抱いていた、昔の…
ジュベール「みんな!世界を変えよう!幸せだったあの頃の世界に!!」
ジョニー「ブルー…」
ライサ「そうだ!俺達みんなで力を合わせれば…!!」
その時、もう誰もいないはずのリンクから、誰かが滑走する音が聞こえてきた。リンクにはまだ煙幕がたちこめていて、それが誰なのかはわからない。
ランビ「まだ敵が残っていたのか?」
ジュベール「わからん。だがナゴヤセンスは全員倒したと思うが…」
嫌な予感がした。デストロイアリンクに来てからずっと、拭いきれなかった不安が、今になって存在を増していく。そういえば確か氷の女王が何か言ってなかったか?俺達の本当の敵は、ナゴセンじゃなくて…
しだいにピンクの煙幕が晴れていく。先ほどまで激戦を繰り広げていたリンクの表面は、俺の放ったエグゼキューションクワドのダメージのせいで、もうボロボロだった。
ナゴセンじゃなくて、もっとずっと、近くにいるって…
そんなリンクでも、美しく滑れるスケーターを、俺は知っている。
ジュベール「そんな…まさか君が…」
俺はただ、目の前にいる彼を呆然と見ていることしかできなかった。
ライサ「…どうやらそのまさかのようだぜ」
ジョニー「でもでも、こんなのって!!」
他のメダリスター達も彼の目前にして、かなり困惑しているようだった。きっと、真実は誰も知らない。
俺達の前に立ちはだかる、彼を除いては…
そして俺達が見守るなか、彼はようやく口を開いた。
ジェフ「こんな会い方はしたくなかったな…メダリスターたち…」
それいけ メダリスター!! まさかの最終回!!
前回までのあらすじ
WFS学園に通う、ジュベールとその他のメダリスター達は今日も世界とフィギュアスケート界の平和を守るために節水したりエコに励んだりと地道に地球温暖化の防止に努めていた。
そんな中、ジェフ君と超仲の良いダイスケが今季のプログラムを2つ用意しちゃったからさあ大変!真相を探るべく動き出したメダリスターだったが、事態は思わぬ方向に…
ランビ「シルバー!?どうして君がこんなところに?」
ランビエールは信じられないといった表情で彼に言葉を投げつけた。
彼以外の全員が、きっとそのわけを知りたがっていた。
ジェフ「どうしてって…それより君達こそなんでここに?しかもリンクをこんなにめちゃくちゃにして!!」
ジュベール「俺たちは黒幕がこのデストロイアリンクにいると思って強襲したんだが…どうやらここにいるのはシルバー一人のようだな」
ライサ「俺はてっきりモロゾファントムがいると思って一応、オシャレに見えるスーツを持参してきたんだが…」
ジョニー「ライサ、君まさかそのワイシャツを中に着るつもり?秒殺されるよ?」
タニス「もうダメ…お腹が空いて頭が回らないわ…」
ジェフ「何を言っているんだ君たちは?強襲だの黒幕だの。…もしかしてまだナゴセンの生き残りが?トリプルアクセルを跳べる奴はあの時確かに全員倒したと思っていたが、まさかまだいたとは…」
ランビ「ちょっと待ってよシルバー!さっぱり話がかみ合ってないじゃないか!」
タニス「あんたと話を合わせろだなんて、無理難題だわ」
ランビ「君は黙ってモスバーガーへ直行しろ!!」
ランビエールとタニスはまたしても口げんかを始めてしまった。俺はいつものクセで、ジェフ君を見てしまった。
ジェフ「うん。タニスはモスヘ行ってもいいと僕も思う」
タニス「あらそお?じゃあ遠慮なく♪」
ジョニー「あ~タニス行っちゃった~!!」
ジュベール「いつもの、ジェフ君だ…」
ジェフ「だからさっきから何なんだよ?」
ライサ「え?それは俺たちのセリフだよ。作戦会議の途中でいなくなっちゃうし、こんなところに一人でいるし」
ジェフ「それは…バイトの面接があったから…」
ランビ「バイト?メダリスターはバイト禁止って入会事項に書いてあったろ?」
そう、メダリスターはその激務ゆえに、アルバイトは固く禁じられている。ライサチェクだって入会時に製氷のバイトを泣く泣く辞めたのだ。
ジェフ「…知ってるよ、でも僕には理由があって…」
ジョニー「スポンサーいなくなっちゃったとか?」
ジェフ「違うんだ。ちょっと前にダイスケがおしゃれイズムに出たろ?その時にあいつ、所持金3千円しか持ってないっていったから、なんだかかわいそうになって…モスバーガーくらい、ごちそうさせてあげたくて…」
ジュベール「ジェフ君…」
実は俺も、同じことを考えていたんだよ。
ランビ「そんなことだったら言ってくれれば、いつだってメダリスターのおやつ代から出してあげたのに!!」
ライサ「なんだったら今すぐ食べに行こうぜ!!」
ジョニー「タニスに席取っておいてもらおうよ♪」
ジェフ「みんな…」
離れていても心は一つ。俺たちの結束は、もっとずっと、強くなる。
ジョニー「そういえばジェフ君、なんのバイトしてたの?」
ジェフ「だから、このリンクの警備だよ。もう結界まで張って閉鎖されてるのに、中に入ってこっそり練習したがる生徒がいるってモロゾフコーチが困ってたんだ。で、僕は実力を買われて今日から見張りをしてたんだけど、君達が結界を破ってここまで来たからさすがに驚いたけどね…」
ライサ「ん?てことは?」
ジュベール「つまり俺たちは…」
ランビ「ええっと、入ってきちゃったから…」
ジョニー「僕一足先にモスに行ってくる!!」
ジェフ「逃がすか賊め!!お前ら現行犯でモロゾフに差し出してやる!!」
こうして、メダリスター達はジェフ君とタニス以外、みっちりモロゾフコーチに怒られましたとさ。
夏休みメダリスター特選 完
あとがき
<作者たらより>
この度は「それいけ メダリスター!!」をお読みくださって誠にありがとうございます。お読みになった方はご存知でしょうがこの作品はメダリスターと名乗っておきながら彼らがスケート技術を駆使してナゴヤセンスと戦う描写が一切書かれておりません。というのも、本当はWFS学園という舞台を背景にちょっとした謎解きミステリーのシナリオを書きたいと思っていたからです。序盤までは何とかその雰囲気が醸しだせたのですが、作者自体シリアスな展開についていけず
ライサ 「シリアスだったっけ!?」
途中で断念し、いつものカオスワールドに逃げてしまいました。
ライサ 「最初からカオスだったよ!!」
ジュベール 「えー、どの辺がー?」
ライサ 「最初の前フリ!!」
しかし脚本自体は秀逸でメダリスターのJさんからは多大な支持を頂きましたが、いかんせん、編集の粗雑さが目立ち非常に出来の悪い作品となってしまったことを後悔しております。この雪辱は今後のメダリスター特選で果たせるよう頑張ります。
ランビ 「うんうん」
ジョニー 「Jは僕じゃないよ☆」
ジュベール 「俺知ってる~♪」
ジェフ 「・・・」
タニス 「どうでもいいけど、このあとがき自体無意味だわ」
(終わり)