我らがライサの誕生日!ということで3日間に渡って企画を行いました。
実はこれが、記念すべきネタ初披露。・・・痛いけど微笑ましい思い出の作品です。
6月3日 with ベルネル
6月4日 ビデオレター for エヴァン
6月5日 with ジェレミー&キャシー
あとがき
6月3日 with ベルネル
ベルネル 「みなさんこんにちは!トマシュ・ベルネルです。なんと今日は僕の誕生日ということで、このブログで企画をやってくれるらしいです。なんだか僕と対談する人がいるみたいですよ?一体誰が・・・?」
ライサ、ノコノコ登場
ライサ 「あ、えーと・・・ハロー、エヴァンです。」
ベルネル 「ああああっ! ライサチェク先輩!!(←大興奮)」
ライサ 「や、やあトマシュ。誕生日おめでとう。俺と一日違いだったんだなー」
ベルネル 「えええええっ!! 先輩と一日違いなんですか俺ーーー!!」
ライサ 「ちょ、落ち着けよ・・・単なる偶然だろ?」
ベルネル 「ライサチェク先輩と誕生日が一日違いだなんて、俺、俺・・・(←感極まっている)」
ライサ 「おい、どうしたんだよ!お前さっきからテンション高いぞ?」
ベルネル 「やっぱりライサチェクさんは俺の先輩に相応しい人だーーー!!」
ライサ 「何なんだよオイ!っていうか俺、お前の先輩になった覚えないから!」
ベルネル 「何を言いますか!先輩はチェコの人なんでしょ?だったら俺の先輩、いや、むしろ兄貴みたいなもんじゃないですか!」
ライサ 「俺アメリカ人だよ!?」
ベルネル 「だってライサチェクって、チェコ人の苗字じゃないですか!」
ライサ 「チェコ読みを強調するな!」
ベルネル 「先輩は本当はチェコの人なんだけど、アメリカ生まれだからアメリカ国籍なんですよね?」
ライサ 「いや、だから俺普通にアメリカ人だから! ・・・父親がチェコ出身なだけで」
ベルネル 「やっぱりチェコ人だ!」
ライサ 「アメリカ人だって!!」
ベルネル 「兄貴!!」(ハグしようとする)
ライサ 「こんな弟を持った覚えはない!!」(拒絶)
(しばらく「ライサ、チェコ人論争」が続く)
ベルネル 「で、ライサチェク先輩はとりあえず俺のアメリカの兄貴ということで落ち着きました」
ライサ 「落ち着いてないから!っていうか誰に説明してるんだよ!」
ベルネル 「さすがに『チェコ人論争』だけで僕の誕生日企画終わらせるわけにいかないんで。話題を変えましょう、兄貴」
ライサ 「チクショー、結局『兄貴』かよ!」
ベルネル 「まあそう言わずに。で、今日6月3日は僕の誕生日でもあるんですが、他にも二人、フィギュアスケーターで同じ誕生日の人がいるんです」
ライサ 「へー」
ベルネル 「一人が、俺が大好きな日本の国の人。佐野稔さんです!」
ライサ 「へー。去年オレが出た中国杯のときの日本人解説者だな」
ベルネル 「僕たちの世代だと直接活躍してた時期は知らないわけですが、実は日本のフィギュアスケートの歴史の中では欠かせない人なんですよ。日本にアイスショーをもたらした人物といわれています」
ライサ 「日本ってそれまでアイスショーなかったんだ・・・」
ベルネル 「びっくりですよね!そしてもう一人はアネット・ペッチ。1980年オリンピック女子シングル金メダリストです。今はテクニカル審査員してますよ」
ライサ 「俺ら確実に会ったことあるな。」
ベルネル 「ちなみに彼女の娘は昔、あのロビン・ゾルコーヴィと組んでペアでドイツ国内選手権で優勝しました。今は引退しちゃいましたが」
ライサ 「こうして考えるとフィギュアスケートの世界って微妙にせまいよな」
ベルネル 「そうですね。兄貴もオレと同じチェコ人なわけで・・」
ライサ 「俺チェコ人じゃねえよ!」
ベルネル 「つれないなあ。でも、仮に兄貴がチェコ代表だったら、俺とライバルだったわけですよ! つまり同国の二人が世界選手権の最終グループで対決してたんですよ? 考えるだけでワクワクしませんか?」
ライサ 「オレ、チェコ人だったとしても厄介なライバルがいるのか・・(遠い目)」
ベルネル 「きっと二人で優勝争いとかして、一緒に表彰台上がってたはずなんです。運命って皮肉ですねえ!」
ライサ 「いいじゃないか、こうして違う国の代表なんだから」
ベルネル 「いやオレ、同じ国に強力なライバルがいるって羨ましいんです。チェコはフィギュアスケートよりホッケーが断然人気ですからね」
ライサ 「アメリカだって、フィギュア人口は多いけど人気は下火だぜ?オレとジョニーの対決で視聴率は稼げるみたいだけど、チャンピオンズアイスのツアーやらなくなっちまったからなー」
ベルネル 「でもアイスショーを開催するにしても、アメリカはスターが多くて羨ましいですよ!! ・・・オレ、いつかチェコで世界的なスターが集まるすごいアイスショーをやりたいと思ってるんですよ」
ライサ 「うん」
ベルネル 「そのためには、オレ、もっと強くなって、世界選手権とかオリンピックで優勝するくらいにならないといけないんです。そしたら、スポンサーもつくし、色んな人が呼べるし・・・」
ライサ 「・・・・」
ベルネル 「ねえ兄貴、俺たちがそれくらいビッグになったら、いつか二人ですごいショーをチェコでやりましょうよ!」
ライサ 「え?」
ベルネル 「兄貴、チェコに親戚がいるんでしょ? だったらショーをやって親戚一同を招待すればいいじゃないですか! アメリカまで呼ぶよりずっと恩返しができますよ!」
ライサ 「・・・まあ、そうだな」
ベルネル 「じゃあ決まりです! うわーい、兄貴がOKしてくれた♪ とりあえず俺らの代のスケーターは呼びたいですよね!ダイスケと、ジュベール先輩と、ランビエール先輩と・・・あ、北米チームは兄貴が声をかけてくださいよ!」
ライサ 「ジェフとジョニー呼べばいいんだろ?」
ベルネル 「あ、女の子も欲しいな。兄貴の彼女もお願いします」
ライサ 「タニス? ああ、OK」
ベルネル 「僕はトレーニングメイトのカロリーナを呼ぼう」
ライサ 「コストナーか。そういや一緒に練習してるんだっけ?」
ベルネル 「それが聞いてくださいよ! この頃、すっかりランビエールさんが僕に冷たいんです」
ライサ 「え?あの人畜無害の代表みたいなステファンが?」
ベルネル 「『カロリーナに気安く触るな!』とかいちいち注意してくるんですよ!」
ライサ 「ああ、そういうこと・・(納得)」
ベルネル 「いくら元彼女だからって、干渉しすぎだと思いませんか?」
ライサ 「いや、まあ・・そういうプライベートなことは、あまり突っ込まない方が・・・」
ベルネル 「しかもカロリーナにランチタイムの時いちいちメールしてくるんですよ!俺と一緒にご飯食べてるからって」
ライサ 「マジかよ! ステファン怖っ! っていうかお前も空気読んでやれよ!」
ベルネル 「兄貴〜、そんなこと言わないで、ランビエール先輩に一言いってやってくださいよ〜 『終わった恋愛は引きずるな』って」
ライサ 「言えるかよそんなこと!!」
ベルネル 「兄貴〜〜!頼みますよ〜〜!同い年なんでしょ?」
ライサ 「自分で何とかしろ!」
(ベルネルの携帯電話が鳴る)
ベルネル 「あ、メールだ」
(ベルネル、メールを見て硬直)
ライサ 「どうした?」
ベルネル 「ランビエール先輩からでした・・・」
ライサ 「それで?」
ベルネル 「『誕生日おめでとう』って」
ライサ 「・・・・続きがあるんだな?」
ベルネル 「『カロリーナに近づいたら、僕は君を許さない』って・・・」
ライサ 「!!!!」
ベルネル編、おしまい♪
6月4日 ビデオレター for エヴァン
ライサ: ハロー、エヴァンです。 今日で23歳になりました。 なんか、みんな祝ってくれるっていうけど・・・ホントかな・・・?ビデオレターがあるから、早速見てみるよ。
(ライサ、ビデオレターを再生。ジョニー登場)
ジョニー: ライサ誕生日おめでとー♪ いまさらTHE ICEに参加するってなんだよー! ライサのばーかばーか
ライサ: なんか馬鹿って言われた!
ジョニー: あと君のサイト、今面白いことになってるね! 開いた途端に「ジョニー、世界選手権で3位おめでとう」ってウィンドウが開くんだよ! あはは! 祝ってくれてありがとうライサ!
ライサ: マジかよ!!
ジョニー: そして僕の誕生日は来月だから忘れちゃ駄目だよ
ライサ: 図々しいな、オイ!
ジョニー: じゃあねー
ライサ: これで終わりかよ! っていうか祝う気ないだろお前!!
(ビデオ、画面切り替わる。ジュベール登場)
ジュベール: よおライサ!誕生日なんだってな!おめでとー!
ライサ: お、今度はまともっぽいぞ
ジュベール: お前が世界選手権に出なくて寂しかったぜ! でも仮に出てても三位止まりだったと思うけどな!
ライサ: (むっとする)・・・・。
ジュベール: でもお前はショートにもフリーにも4−3を入れてるよな! がんばっててエライと思うぜ!
ライサ: そ、そうかな。(←うれしい)
ジュベール: 俺、来季こそ四回転を3回入れようと思うんだ! お前も二回くらい入れるんだろ?
ライサ: え?(汗)
ジュベール: 期待してるぜ!
ライサ: 期待されてもなー・・(ぼそ)
ジュベール: あ、あと一つ、俺お前に言いたいことがあったんだ
ライサ: ん?
ジュベール: 俺、そのUSAはどうかと思うんだ。
ライサ: (思わず自分の着ているTシャツを見る)!!
ジュベール: 人前では着ないほうがいいぜ!
ライサ: (ふと、ジュベールの着ているTシャツを見る)・・・お前のシャツも何か書いてあるだろ!!
ジュベール: じゃ、7月に日本で会おうぜ!
(画面の中のジュベール、颯爽と去る)
ライサ: チクショー!言い逃げかよ!!
(ビデオ、再び画面切り替わる。)
(注:音声はありません)
ライサ: なにこれ!?
(ビデオ、再び画面切り替わる。ジェフリー登場)
ジェフ: やあライサ。(←営業スマイル)
ライサ: さっきの何だったんだよ!?
ジェフ: 誕生日おめでとう。(←営業スマイル)
ライサ: 普通に続くのかよ!
ジェフ: 来年は世界選手権に出れるといいね。(←営業スマイル)
ライサ: なんか痛いとこ突いてきた!
ジェフ: 今季から四回転は得点もあがったけど、減点も大きくなったから、君も悩んでると思うけど・・・(←以下、無表情で)
ライサ: いや、まあ・・・
ジェフ: 僕が思うに、君は無理に4−3をやるから優勝が遠のいてる気がしてならないんだ。
ライサ: (むっとする)・・・
ジェフ: 僕はこの前、4回転には挑まなかったけどパーフェクトな演技で優勝をした。君にもそういう計算が必要なんじゃないかな?
ライサ: 余計な御世話だーー!
ジェフ: まあ愚かな君やジュベールみたいな選手は、今季も4回転に挑み続けるんだろうね。(←皮肉スマイル)
ライサ: あいつと一緒にするなーーー!
ジェフ: ちなみに僕は一応4回転も練習するけど、勝てそうなときにはやらないことにするよ(←皮肉スマイル)
ライサ: 計算高っ!!
ジェフ: じゃあ、日本のショーで会おう。言っておくけど、今度は四大陸のときみたいに君とペアなんか組んだりしないぜ?(←営業スマイル)
ライサ: べ、別にいいよ!
ジェフ: あと、いつも言おうと思ってたんだけど・・・・君、チェコ人だろ? (←皮肉スマイル)
ライサ: !!!!
(画面、フェードアウト)
ライサ: 今ので終わりかよ!
(画面、フェードイン。ランビエール登場)
ランビ: 誕生日おめでとう、ライサ!(←素敵な笑顔で)
ライサ: ・・・なんか癒されるな
ランビ: カロリーナに近づいたら、許さないから!(←素敵な笑顔で)
ライサ: !!! 怖ぇよ!!! っていうか近づかないから!!!
ランビ: あとさ、君ってチェコ人じゃないの? なんでアメリカ代表やってるの?
ライサ: お前も言うか!!!
(画面、切り替わる。ダイスケ登場)
ダイスケ: (たどたどしいイングリッシュで)エヴァンさん、こんにちは。誕生日おめでとうございますっ
ライサ: おー、ダイスケ!
ダイスケ: ジャパンオープンお疲れ様でした。おしりの具合はいかがですか?
ライサ: !?
ダイスケ: エヴァンさんがおしりを病んで世界選手権を欠場したときには、本当に心配だったんですけど、ジャパンオープンで元気な姿が見れてよかったです。
ライサ: ちょっ、なんで俺ケツを病んだことになってるんだよ!?
ダイスケ: これからも、おしりに気をつけながら、練習がんばってください。
ライサ: おい! 俺ケツ病んでないって!! 変な誤解を生む発言はやめてくれ!!
ダイスケ: 僕は英語がんばります。
ライサ: がんばるとこ、それか!?
(画面、切り替わる)
ライサ: ・・・・なんだったんだー!? っつーか、どうして俺ダイスケにケツ病んだと思われてるんだっ!?
(ジョニー、再び登場)
ジョニー: やあライサ! どうだった? 有志を募ってみんなで作ったんだよ。 みんなに君が本当はチェコ人だってことと、お尻を病んで欠場したってことを教えてあげたら、案の定みんな気にしてたよ。
ライサ: お前のせいか!!!
ジョニー: おかげで素晴らしいビデオレターができあがったよ! 気に入ってくれたかな?
ライサ: 気に入るかよ!!
ジョニー: じゃあまた会おうね! あと僕は来月誕生日だからよろしくねーー!
ライサ: まだ言うかーーー!!
(ビデオ終了)
ライサ: ・・・・これで終わりか・・・・? ・・・・祝われた気が全然しない・・・・ チクショー!!!
(ライサ、うなだれる)
エヴァン編、おしまい♪
6月5日 with ジェレミー&キャシー
ジェレミー 「『ライサイドより愛を込めて。』にお越しの皆さん、こんにちは。僕はジェレミー・アボットです」
ジェレミー 「僕はアメリカの男子シングルフィギュアスケーターで、この前の世界選手権ではエヴァンの補欠として出場しました」
ジェレミー 「実は僕、エヴァンとは同い年なんですよ」
ジェレミー 「そして誕生日が一日しか違わないんだ。」
ジェレミー 「で、今日はそのよしみということで、エヴァンと対談するはずだったんだけど・・・」
ジェレミー 「かれこれ1時間くらい待ってるのに、エヴァンの奴、全然来ないんだ」
ジェレミー 「あいつのことだから、バースデーパーティーではしゃぎすぎて、今死んだように眠ってるんじゃないかな」
ジェレミー 「あるいは、タニスとの長電話がまだ終わってないのかもしれない」
ジェレミー 「まったく、しょうがない奴だな!」
ジェレミー 「・・・・それとも、エヴァンのことだから、また僕に出場権を譲ってくれたのかも・・・・?」
ジェレミー 「僕はこの前の世界選手権だけでなく、2007年の日米対抗戦でもエヴァンの代わりに出場したんだ」
ジェレミー 「楽しかったよ! 日本の皆さん、温かい応援ありがとう」
ジェレミー 「他にもジョニーにも出場権を譲ってもらったことがあるよ。2007年四大陸とか」
ジェレミー 「つまるところ、アメリカの補欠ナンバーワンが僕ということさ」
ジェレミー 「・・・・あんまり自慢にならないね(ぼそ)」
ジェレミー 「でもいいさ。僕は僕なりに頑張ってるからね。こう見えても、若手スケーター育成のために二つ財団を設立したし」
ジェレミー 「頑張って練習を続けていれば、大きな試合にだって出れる。補欠だとしてもね」
ジェレミー 「・・・! ということは、今日はライサの代わりに、僕がメインになるってこと?」
ジェレミー 「・・・・そうなのかな?(わくわく)」
ジェレミー 「・・・照れるな(ぽっ)」
ジェレミー 「よし、じゃあこの機会に僕の略歴でも・・・」
謎の女 「そこまでよ!」
ジェレミー 「!?」
謎の女 「残念だったわね!ジェレミー! 今日が誕生日なのはあんただけじゃないわ!」
ジェレミー 「君は・・・キャシー・リード!日本に移籍したんじゃなかったのか!」
キャシー 「『ライサイドに愛を込めて。』の読者の皆さん、ハロー。日本代表のアイスダンサー、キャシー・リードです」
ジェレミー 「無視かよ!」
キャシー 「久しぶりね、ジェレミー。とは言っても世界選手権で見たけど」
ジェレミー 「何しに来たんだよ! モロゾフのとこに帰れよ!」
キャシー 「ニコライは今ノブナリとトレーニングしてるのよ。あたしと弟のクリスはオフなの」
ジェレミー 「それで暇してたってわけか?」
キャシー 「失礼ね!今日は誕生日企画第三弾ということで登場させてもらったのよ」
ジェレミー 「・・・まさか君も同じ誕生日とはね・・・」
キャシー 「今年で20歳よ。日本では20歳が成人だから、これからアルコールもOKね!」
ジェレミー 「なんだよ、すっかり日本染みてるみたいだな」
キャシー 「悪い?私だって日本人の血が流れてるのよ」
ジェレミー 「全米ノービスで優勝しておいて、日本に移籍するなんて・・・モロゾフのやりそうなことだよな」
キャシー 「失礼ね!私たちは自分たちにとってベストな方法を選んだだけよ」
ジェレミー 「アメリカはアイスダンスの層が厚いから、日本の方がチャンスは掴み易いのはわかるけどね・・・」
キャシー 「なによ!ずいぶん今日はつっかかるのね」
ジェレミー 「タイミング悪く君が現れるからだよ。っていうか、君が参加するなんて聞いてないぜ?」
キャシー 「私だって昨日突然参戦が決まったんだもの、仕方ないじゃない」
ジェレミー 「ったくエヴァンは何やってるんだよ? っていうか、僕と君とエヴァンで何を話せって言うんだ?」
キャシー 「で、エヴァンはどうしたの?」
ジェレミー 「まだ来ない」
キャシー 「ふーん、きっと誕生日パーティーではしゃぎすぎてまだ寝てるのね」
ジェレミー 「(同じこと考えてるよ・・・)そうだね・・・」
キャシー 「まあエヴァンが来ないなら、私たち、このブログで自分をPRするチャンスってことよね?」
ジェレミー 「ああ、僕もそのつもりだった」
キャシー 「えーと、じゃあ私から。私の特技はフルートです。弟の特技はトロンボーンです」
ジェレミー 「いきなり趣味の話!?」
キャシー 「スケートの話してもねえー」
ジェレミー 「そりゃそうだけどさー・・・もっと何かないの?日本のこととか」
キャシー 「日本は練習環境が酷いわね」
ジェレミー 「いきなり辛らつな!」
キャシー 「だって、トップ選手がみんな練習場所求めて海外に出てるじゃない。マオとミキはリンク作ってもらったけど・・・」
ジェレミー 「日本って今強いじゃん!選手だっていっぱいいるのに・・」
キャシー 「そうなんだけどね。どうにもリンクが閉鎖しちゃうのよね。選手がいっぱいいるのに」
ジェレミー 「経営が下手なんだな」
キャシー 「あとコーチも足りなくなってるみたいよ?」
ジェレミー 「マオも国内で面倒みてくれるコーチ決まってないんだもんな」
キャシー 「せっかく日本で今フィギュアが注目されてるのに、フィギュアをやる環境がないなんて皮肉よねー」
ジェレミー 「サポートする環境が整ってないんだな、きっと。フィギュアはお金のかかるスポーツなんだから、もっとサポートしてくれる企業とか財団がないと」
キャシー 「視聴率も稼いでるのにね。なかなか選手に還元されないのがよくないと思うわ」
ジェレミー 「このままだとマオが引退する頃には、日本にスターはいないかもしれないなあ」
キャシー 「まあ、アメリカも今、絶対的なスターがいないわね。エヴァンもジョニーも、タニスとベンも、キミーも実力と実績はあるんだけど・・・」
ジェレミー 「ミシェル・クワンを超えるスターは登場しないね。ジュニア世代はかなり強いけど、シニアで通用するかは未知数だしね」
キャシー 「結局、アメリカでチャンピオンズオンアイスのツアーやらなくなっちゃったものね」
ジェレミー 「ああ、残念だよ。もっとも、盛り上げられない僕たちにも責任はあると思ってるけど・・・」
キャシー 「あら、全米フィギュアの男子シングルは視聴率良かったんでしょ?」
ジェレミー 「視聴率はね。そりゃ、エヴァンとジョニーの対決だもの」
キャシー 「この二人がプルシェンコとヤグディン並みに強かったらねえ」
ジェレミー 「二人とも世界チャンプになるチャンスはある、すごいスケーターだよ。でも僕が言うのもなんだけど、圧倒的な強さはないね。それでいてレベルが拮抗してるから、対決は見てて面白いんだけど」
キャシー 「あんたさ、その二人の間に割って入ろうとか思わないの?」
ジェレミー 「そりゃ努力はしてるよ!!してるけどさ・・・」
キャシー 「んー、でもエヴァンとジョニーって、いい具合に対照的だからライバルにはもってこいよね。他の人はやりづらそう」
ジェレミー 「まさに僕らはやりにくいよ?」
キャシー 「あんたもライアンも、二人と年があんまり違わないから大変でしょうね」
ジェレミー 「いや、逆に二人のおかげでアメリカは常に三枠もらえるわけで・・・たまにチャンスもめぐってくるし」
キャシー 「あんたは何回も補欠として出てるから得してるわよね。よっ、補欠王子!」
ジェレミー 「嫌なあだ名つけるのはやめろ!」
キャシー 「悔しかったら自分で枠とりなさいよ」
ジェレミー 「だから枠はエヴァンに取らせておけばいいんだ!・・・はっ、つい本音が」
ライサの声 「ジェレミー! ジェレミーどこだ!? ・・・あー、もう帰っちゃったかなー」
キャシー 「あら、噂をすれば・・」
ジェレミー 「エヴァン! ここだよ」
ライサ 「ジェレミー! ・・・あれ、キャシーも?」
キャシー 「ハーイ」
ライサ 「いやー、すまない。昨日の晩に馬鹿騒ぎしたら寝坊して・・・」
ジェレミー 「(当たりかよ!)そんなことだろうと思ったよ」
ライサ 「で、キャシーは何でここに?」
キャシー 「私も今日誕生日なの」
ライサ 「マジで!? スティーブンも6月生まれだし、ジョニーは7月、タニスも7月だし、なんかみんな誕生日近いな!」
ジェレミー 「まあ偶然だけどね。」
ライサ 「で、俺がいない間二人で何話してた?」
ジェレミー 「え?(汗) べつに・・・」
キャシー 「えーとね、日本の練習環境が悪いって話と、アメリカにスターがいない話と、ジェレミーは補欠王子って話と、アメリカ男子シングルはエヴァンが3枠とってくれるって話してたの」
ジェレミー 「おい!!そこまで全部言わなくたって・・・・!」
ライサ 「HAHAHA、正論じゃないか!」
ジェレミー 「認めるな!! お前それでも全米チャンプか!!」
ライサ 「俺は気づいたんだ、全米チャンプなんて世界チャンプの足元にも及ばないということに」
ジェレミー&キャシー 「遅っ!!」
ライサ 「だから来年の世界選手権はがんばるよ。表彰台にまた上がりたい」
キャシー 「・・・頼りない全米チャンプね! 世界チャンプ目指すとか言えばいいのに」
ジェレミー 「全くだ」
ライサ 「いや、世界チャンプどころか全米チャンプも危ういから・・・」
ジェレミー&キャシー 「結局全米か!!」
ライサ 「とりあえず来年は差をつけて勝ちたい」
キャシー 「いっそ二人で同点優勝して、表彰式で乱闘して追放されて、男同士でペア組めば?」
ジェレミー 「まんま『俺フィギ』じゃないか!」
ライサ 「やめてくれよ!俺とジョニーのペアなんて成立するか?『カルメン』とかやったら、あいつがカルメンで俺がホセとかだろ? マジ気持ち悪い」
ジェレミー 「いや、君がホセでジョニーがエスカミーリョで良くない?」
キャシー 「どんな『カルメン』よ!ヒロイン登場しないじゃん!」
ライサ 「ああ、それならアリかな」
キャシー 「アリなんだ!?」
ジェレミー 「でも君らが同じ女を取り合うのは想像できない」
キャシー 「そもそもジョニーが女に興味あるかもわかんないしね」
ライサ 「そのへんは演技でカバーだ! 俺、ビバリーヒルズで演劇学校行ってるから演技にはちょっとだけ自信あるからな!」
キャシー 「演技しなくたって、二人とも実生活で憎みあってればそれでいいじゃない」
ジェレミー 「・・・・」
ライサ 「・・・・」
キャシー 「なんで黙るのよ?」
ジェレミー 「いや、いくらなんでもそれは・・・」
ライサ 「・・・そこまで仲悪くないし・・・」
キャシー 「だってパト(リック・チャン)が『僕とジェフリーはウィアーとライサチェックのような関係じゃない』って言ってたじゃない。あんたたち、仲悪いんじゃないの?」
ライサ 「(むっとして)仲悪くないよ! ・・・ライバルってだけさ」
ジェレミー 「まあそんな感じだよな。ライバルじゃなかったら赤の他人だろ?」
ライサ 「(むっとする)そりゃ・・・わかんないけど」
キャシー 「でもジョニーはあんたのこと『ライバルじゃなかったら彼が誰か知りたくもない』とか『僕はエヴァンを知る以前からジョニーなんだ』とか公言してるじゃない」
ジェレミー 「・・・・それはだな・・・」
ライサ 「あいつなりのリップサービスなんだと思うよ?」
キャシー 「そうなんだ!?」
ライサ 「まあ昨日のビデオレターで散々言われたけど」
ジェレミー 「何を言われたんだよ?」
ライサ 「『今更THE ICEに出演ってなんだよバーカ』とか」
キャシー 「・・・・」
ジェレミー 「・・・・」
ライサ 「あと、俺が本当はチェコ人とか、俺は世界選手権をケツを病んで欠場したとかいう嘘情報を流された」
キャシー 「・・・・」
ジェレミー 「・・・・」
ライサ 「まあ昨日のビデオレター以外にも・・・いろいろあるけど。あいつの公式ページでタニスと俺の関係について書かれたりとか」
キャシー 「・・・・」
ジェレミー 「・・・・」
ライサ 「そういうこともあるけど、みんなが言うほど仲悪くないぜ?」
ジェレミー&キャシー 「お前どれだけお人よしなんだよ!!」
ジェレミー編おしまい♪
あとがき
これが最初に披露したネタか・・・と思うと、色々感慨深いものがあります(苦笑)。
ていうか、最初から身内でウケるネタ(ライサのシャツがUSAとか、お尻の怪我で欠場とか色々)で
固めてしまったので、もっとわかりやすいネタから始めればよかったなとすごく思う。
そして、当時は企画だからといって、今のように一日何十件も更新したりせずに、
一個ずつ書いてたんですよね、記事を。・・・そう思うと微笑ましく感じます。
あ、あとブログ掲載時にあった画像なんですが色々と大きさに問題があって、
これに掲載するのは話の構成上必要なものだけにしました(苦笑)。いつか描き直したいけど、そんな時間があるかどうか・・・。
(2008年9月17日 管理人)